2009年05月08日
チョイ寄りも一人、お泊まりも一人。
画像は中日新聞の記事からお借りしました。
昨年夏の「トンネル効果」というエントリのこと、またもゴールデンウィークに結果が出ました。
当初、市内駐車場の不足が起きると予想されていましたが・・・ 岐阜新聞Web4月30日記事
「東海北陸自動車道の全通や、ETC利用車を対象とした高速道路の割引サービスなどを
誘客の追い風に、大型連休を迎えた高山市。市は車での入り込み客の増加を見込んでいるが、
市内の駐車スペースは限られている。これまでも休日には主な駐車場が飽和状態となっており、
駐車できない車が一層増えることが予想されるが、抜本的な対策はとられていない。」
実際は前年より駐車場利用が減少・・・特に観光バスの減少が著しい。 中日新聞5月8日記事
飛騨地方にとって東海北陸自動車道の全通後、初めての大型連休が終わった。
昨年後半から続く不況の中、高山市を訪れた観光客数は前年より増えたものの、
市中心部駐車場の利用台数は大幅減。国が景気対策として打ち出した高速道路の料金割引は、
地元経済にプラス効果があったかどうかは微妙だ。
観光名所の古い町並みの土産店。店の女性は「不況と言われている中、去年と同じくらいの
たくさんのお客さんに来てもらい、ありがたかった」と連休中を振り返った。
市中心部の市営駐車場の整理をした男性も「びっくりするくらい遠くのナンバーの車もいた」と
高速割引の効果を実感した様子だった。
同市によると、4月29日から今月5日までの7日間の推計観光客数は17万7000人と、
前年同期比で2000人増。期間中の休日が昨年より1日増え、比較的天候に恵まれたこともプラスに
働いたとみられる。
一方、期間中の市営駐車場の利用は、普通車が1万4585台(前年同期比約10%減)、
バスが233台(同約27%減)とそろってダウン。観光客が増えても、地元に経済効果をもたらす
市内での滞在に結び付かない現状が浮き彫りになり、「高速割引の効果については判断が難しい」と
市観光課は分析する。飛騨高山旅館ホテル協同組合によると、市内の宿泊施設は連休前半に空室が
目立った。堀泰則理事長は「高速道路の利用者は増えているのだろうが、車で走るだけで滞在時間は
短くなっているのではないか」と危機感を示している。
土産物屋さんなどにはプラスに働く観光客そのものの増加ですが、問題は中身、というか
一人のお客様がどれだけお金を落として頂けるか、という一人当たり消費額の部分です。
宿泊客の減少は、旅館業のみならず今後の飛騨の観光業全体にじわりと影を落としていきます。
一方ではこんな記事も、「高岡大仏 超満員 駐車場不足に」 5月5日 中日新聞
大型連休も後半の四日、高岡市大手町の日本三大仏「高岡大仏」も大勢の人出でにぎわった。
自動料金収受システム(ETC)搭載車の高速道路料金割引もあり、マイカーでの観光客が急増。
十二台分しかない駐車場は常に満車で、利用者からは「もう少し駐車場がほしい」との声が出ている。
観光ボランティアの大谷内勇さん(64)=同市大町=によると、東海北陸自動車道が全線開通した
昨年秋からの入り込み数は、一日平均約百五十人ほど。
それがこの大型連休中は同三百-四百人ほどに増えた。これまでは大型バスでの観光が多かった
が、三、四人の家族連れなどが増えたという。
四日、駐車場には鳥取や宮城など、遠方のナンバーの車も目立った。
高山や白川郷はちょっと見て、北陸方面、金沢や和倉、富山方面へ・・・
それを示すのが高速道路の通行量。 5月7日 KNB Web 「大型連休の高速 交通量増加」
中日本高速道路は大型連休中の北陸3県の高速道路の混雑状況をとりまとめ、7日に発表しました。
発表によりますと、交通量は去年に比べて平均で約25%増加したことがわかりました。
また、ETCの利用率は割引効果が現れ、去年の65%から今年は82%に大幅にアップしました。
主な区間の交通量は北陸自動車道の富山西と富山の間が一日あたり平均4万600台と去年の
1.3倍に、東海北陸自動車道の白川郷と五箇山の間が平均1万3300台で2.6倍に増えています。
また、最も渋滞したのは今月3日の午後6時ごろ東海北陸道の五箇山から飛騨清見の間の
上り路線で渋滞の長さは27キロでした。
この解決は、飛騨にも「一度泊まって、ゆっくりしてみたい!」と思わせる場所を増やすことです。
単なる設備投資ではなく、たとえば今泊まりたい温泉地として必ず名が挙がる熊本の黒川温泉の
ように、「何も無い」ことを売りにしたり・・・奥飛騨温泉郷などは、こういったことが出来るはず。
Posted by まこちん。 at 12:35│Comments(0)
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