ライチョウがすめる星に
汚い写メでごめんなさ~い
こちらは東京都内の駅構内などに今張り出されている、
上野動物園のポスターです。
しかし、肝心の上野動物園サイトには、このポスターについての記載が見当たらないのが残念。
ライチョウといえば、岐阜県の県鳥。(ほかに長野県と富山県の県鳥でもあります)
乗鞍岳や御嶽山、北アルプスではそれほど大変な思いをすることなく見かけることができるので、
飛騨の人にはなじみのある鳥だと思いますが、実はニホンライチョウという種は地球的に見てみると
非常に希少・・・レアな種です。南ア生息のグループが世界の最南端生息地であることからも
おわかりになるでしょうか、もちろん岐阜県でも特別天然記念物に指定されています。
ニホンライチョウ (Lagopus mutus japonicus)は氷河の後退と主に取り残された「氷河期遺存種」であり、
生息環境には人間の影響が過去なかったことから、人間の進出には敏感な生物だとされています。
実際に中央アルプスではほんの50年前までは生存が確認されていましたが、駒ケ岳ロープウェイ
開通後数年で絶滅したとみられます。白山でも大正時代には絶滅してしまったようです。
独立峰である乗鞍岳と御岳山で生き残ってこられたのは両山が深く大きなハイマツ帯を持ち、
隠れ家を提供していたためとみられています。
それでも両山の個体数は各100羽程度とか・・・
あなたが乗鞍岳などで見たのは、そのうちの1羽です。もちろん追いかけるなど論外ですが
(巣作りの頃には巣を放棄してしまい子孫が死んでしまう可能性があります)
近づかず、逆に離れてそっと見るくらいに・・・してあげてください。
またすべてのゴミは持ち帰りましょう、高い山に本来無いものは全て。