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2008年04月13日

三番叟、大ピンチ!

三番叟、大ピンチ!うわぁ・・・祭の前日にこれは大変だ!!

でも、さすが火災から屋台を守るために作られた屋台蔵。
今回も防火の役目をしっかり果たしたそうです。

私は、この屋台蔵の原型を作ったという、江戸から来た左官さん
「江戸万」こと江戸屋万蔵という人物に興味があり、色々調べてます。
お江戸といえば火事、そこで培われた技術を高山に持ってきたという
技術者・・・江戸の職人番付では、大工の次に左官さんが来ます。
当時の花形職業、土木技術のトップテクノロジーを持ってきたわけですね。
神楽台のサイトにも、そのあたりの説明が有りますが(ただし明治は間違い、1825年頃~1845年頃)、今見ても
素晴らしい技術なんだそうで・・・高山市内には、この江戸万の作った土蔵などがいくつもあります。
一番見やすいのは、江名子町の荏名神社の境内にある、池に囲まれた土蔵で、
これは神社を再興した田中大秀が、貴重な蔵書を火災から守る倉庫として江戸万に発注したといわれています。
他にも文化財指定の川上家別邸など、江戸万の残したものは今でも見る事が出来ます。
このページにも、谷口与鹿の兄との共同制作とあり、当時大工と左官はお互い絶対に必要な存在であり
何かを作る際には打ち合わせが不可欠、それは屋台と屋台蔵も一緒です。
なので、祭細工の天才・与鹿と漆喰細工の職人・江戸万のあいだに交流があったことは、間違いありません。

13日午前8時50分ごろ、高山市上一之町、無職白川可代子さん(76)方から出火。白川さん方を全焼したほか、両隣の飲食店や土産物店など少なくとも2棟を延焼した。市消防、消防団から計20台の消防車が出動し、消火作業を続け、同11時すぎに火勢は衰えた。
 現場は14、15日の春の高山祭(日枝神社例大祭)でからくり奉納をする江戸時代の祭り屋台「三番叟(さんばそう)」(国指定有形民俗文化財)の屋台蔵に隣接し、燃え広がる火が屋台蔵の屋根の一部を焦がしたが、土壁に守られ屋台は無事だった。

4月13日 岐阜新聞Web
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Posted by まこちん。 at 15:14│Comments(2)飛騨のニュースから
この記事へのコメント
今回の火災のときも、
「屋台蔵の扉を開けたら火が回って帰って危ない、
締め切っておくのが安全」ということで
蔵を開けずにいたそうです。
百数十年前の技術、凄いなぁ・・・
Posted by まこちん.まこちん. at 2008年04月14日 18:27
確かに火災の時
蔵の扉は閉めたままでした。
人が出入りする小さい扉から中に入り
火が中に入っていない事を確認していたようですね。
出火の時も火元を消火するのと同時に
屋臺蔵の方へも水を掛けたとか。
Posted by (  ̄∀ ̄ )にやりねも at 2008年04月20日 11:53
 
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