2009年09月27日
ヴォルケーノ
突然ですが問題。
御嶽山が日本の第二位。乗鞍岳が第三位。 これって何の順位でしょうか?
答え; 日本の成層火山の標高ランキング。第一位はもちろん富士山。
岐阜県にはほかに奥穂高岳や槍ヶ岳など標高の高い山がありますが、これらは主に地質変動によって
形成された山で、南アルプスなどはほとんどの山が火山ではありません。
噴火による積み重ねで形成された山は四方に裾野を広げた膨大な山体にならないと標高を稼げないため
重力を振り切って高くなるには長期間にわたる相当の大きな火山活動がないと難しいものです。
フォッサマグナを挟んだ東西に、日本の大きな火山が集中しているのはこのため。
(ほかに八ヶ岳などがその代表ですね)
ちょうどそのころ、御嶽山の見える場所に住んでいたため、毎朝学校に行く際には煙たなびく御嶽山を
見ていました。あれからちょうど30年もたったのか・・・と人間の時間尺度で感慨に浸りますが
山にとってはまさに「一瞬」しかもちょっとポン!と「はぜた」程度の活動です。
5000年前の飛騨びとは、御嶽山の活動をどう眺めていたのか。さらには1万年程度前となると、
この時期乗鞍岳も活動の痕跡があるので、二つの山が一緒に煙を噴き上げていた可能性もあります。
30年前の噴火(水蒸気爆発)は、本当に大ニュースで、このことから「死火山」という名称の見直しがなされました。
そして1984年には、噴火に伴う長野県側で地すべり災害による犠牲者が出ました
(温泉が埋まり、いまだに復旧されていません)
今後とも人的災害が起こらないようにするためにも、よりいっそうの精査と対策が望まれます。
画像は気象庁の活火山情報:御嶽山のページからお借りしました。
御嶽山:マグマ噴火 過去1万年、少なくとも4回 ハザードマップ見直しへ
◇30年前、水蒸気爆発
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)が、過去1万年間に少なくとも4回のマグマが地上に噴出するマグマ爆発を起こしていたことが測量会社、アジア航測(本社・川崎市)と産業技術総合研究所の調査で分かった。両県は最新のマグマ爆発は2万年前とし、それ以降の噴火は水蒸気爆発と限定して防災計画を作成、特に山頂の北側に火砕流が到達しないとみていた。10月から国と協力し、警戒区域を示したハザードマップを新たに作製する計画だ。
御嶽山は、79年10月の水蒸気爆発があるまで活動がほとんど止まった火山と位置付けられていた。
06年、岐阜県の委託を受けたアジア航測が、航空機からレーザーを使い山の立体地図を作製。マグマ噴火による溶岩などの堆積(たいせき)物があると思われる場所を現地調査した。その結果、山頂の北西約6キロ(標高1520メートル)で5200年前の火砕流跡を発見した。また、国の委託で08年までに実施した調査で、山頂の南東(同2450メートル)で5000年前の噴火堆積物▽山頂の北~北東(同1800~2150メートル)で1万年前の火砕流跡を見つけた。
一方、産総研は、山頂から東に流れた2万年前の噴火跡とされた三ノ池溶岩の年代を、放射性同位元素の一つ、炭素14で測り、9000年前と突き止めた。
御嶽山のハザードマップは01年度に両県が作製したが、山頂北側は火砕流到達を想定していない。国土交通省多治見砂防国道事務所は「11年度までに新たなハザードマップを完成したい」としている。【石塚孝志】
毎日新聞 2009年9月27日
御嶽山が日本の第二位。乗鞍岳が第三位。 これって何の順位でしょうか?
答え; 日本の成層火山の標高ランキング。第一位はもちろん富士山。
岐阜県にはほかに奥穂高岳や槍ヶ岳など標高の高い山がありますが、これらは主に地質変動によって
形成された山で、南アルプスなどはほとんどの山が火山ではありません。
噴火による積み重ねで形成された山は四方に裾野を広げた膨大な山体にならないと標高を稼げないため
重力を振り切って高くなるには長期間にわたる相当の大きな火山活動がないと難しいものです。
フォッサマグナを挟んだ東西に、日本の大きな火山が集中しているのはこのため。
(ほかに八ヶ岳などがその代表ですね)
ちょうどそのころ、御嶽山の見える場所に住んでいたため、毎朝学校に行く際には煙たなびく御嶽山を
見ていました。あれからちょうど30年もたったのか・・・と人間の時間尺度で感慨に浸りますが
山にとってはまさに「一瞬」しかもちょっとポン!と「はぜた」程度の活動です。
5000年前の飛騨びとは、御嶽山の活動をどう眺めていたのか。さらには1万年程度前となると、
この時期乗鞍岳も活動の痕跡があるので、二つの山が一緒に煙を噴き上げていた可能性もあります。
30年前の噴火(水蒸気爆発)は、本当に大ニュースで、このことから「死火山」という名称の見直しがなされました。
そして1984年には、噴火に伴う長野県側で地すべり災害による犠牲者が出ました
(温泉が埋まり、いまだに復旧されていません)
今後とも人的災害が起こらないようにするためにも、よりいっそうの精査と対策が望まれます。
画像は気象庁の活火山情報:御嶽山のページからお借りしました。
御嶽山:マグマ噴火 過去1万年、少なくとも4回 ハザードマップ見直しへ
◇30年前、水蒸気爆発
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)が、過去1万年間に少なくとも4回のマグマが地上に噴出するマグマ爆発を起こしていたことが測量会社、アジア航測(本社・川崎市)と産業技術総合研究所の調査で分かった。両県は最新のマグマ爆発は2万年前とし、それ以降の噴火は水蒸気爆発と限定して防災計画を作成、特に山頂の北側に火砕流が到達しないとみていた。10月から国と協力し、警戒区域を示したハザードマップを新たに作製する計画だ。
御嶽山は、79年10月の水蒸気爆発があるまで活動がほとんど止まった火山と位置付けられていた。
06年、岐阜県の委託を受けたアジア航測が、航空機からレーザーを使い山の立体地図を作製。マグマ噴火による溶岩などの堆積(たいせき)物があると思われる場所を現地調査した。その結果、山頂の北西約6キロ(標高1520メートル)で5200年前の火砕流跡を発見した。また、国の委託で08年までに実施した調査で、山頂の南東(同2450メートル)で5000年前の噴火堆積物▽山頂の北~北東(同1800~2150メートル)で1万年前の火砕流跡を見つけた。
一方、産総研は、山頂から東に流れた2万年前の噴火跡とされた三ノ池溶岩の年代を、放射性同位元素の一つ、炭素14で測り、9000年前と突き止めた。
御嶽山のハザードマップは01年度に両県が作製したが、山頂北側は火砕流到達を想定していない。国土交通省多治見砂防国道事務所は「11年度までに新たなハザードマップを完成したい」としている。【石塚孝志】
毎日新聞 2009年9月27日
Posted by まこちん。 at 09:12│Comments(1)
│飛騨のニュースから
この記事へのコメント
ちなみに、第四位は立山3015mですね。
富士3776m
御岳3063m
乗鞍3026m
立山3015m
五位はどこだろう。
富士3776m
御岳3063m
乗鞍3026m
立山3015m
五位はどこだろう。
Posted by rekisy at 2009年09月28日 00:16