歴史まちづくり法
さすが金子大臣? という話はさておき、高山市街地の「古い街並み」維持には大変な費用が
かかりますんで、初回認定は良いことだと思います。
助成は、いい方向に使ってくれれば、ね。
「歴史まちづくり法」5市を初認定 地域盛り上げ観光振興
国土交通省と文化庁、農林水産省は19日、昨年11月に施行された「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり法)」にもとづく認定を、金沢市(石川県)、高山市(岐阜県)、彦根市(滋賀県)、萩市(山口県)、亀山市(三重県)の5市に対して行った。
歴史まちづくり法は、各市町村が自分の地域の歴史的な建造物や伝統的活動などを維持向上させるための事業計画を作成して国に申請し、国が認定すれば、計画に盛り込まれた事業に対して助成が受けられるという、“歴史まちづくり”を支援するための法律。今回の5市の認定は、同法が施行されて初の認定となる。
各地が誇る歴史的な建造物や行事などが保存、向上され、改めて見直されることで地域住民の活力向上につなげる。また、観光資源整備によって観光客を呼び込め、新たな経済活性策として活用することもできそうだ。
金沢市は、史跡「金沢城跡」や特別名勝「兼六園」を中心に、旧城下町やこれらを取り囲む台地、丘陵を重点区域とし、金沢城公園の整備事業や用水整備事業、まちなみ景観の保存のための無電柱化事業などを盛り込んだ。
高山市は、春と秋の「高山祭」でにぎわう旧城下町を重点区域とし、文化財をつなぐ周遊ルートの整備などを事業に盛り込んでいる。
彦根市は特別史跡「彦根城跡」を中心に城下町を重点区域とし、武家屋敷長屋門や代表的な町屋の保存修理事業などを加えた。萩市は、毛利氏の旧城下町や幕末の志士を輩出した「松下村塾」のある旧松本村地区を重点区域とし、萩城跡内堀の水質改善や、敷地の一部が国指定史跡になっている小学校の校舎修理、敷地内整備などを行う。
亀山市は東海道53次の旧宿場町や街道沿道などを重点区域とし、旧亀山城の「多聞櫓」の保存修理などを盛り込んでいる。
国交省都市・地域整備局は、申請を随時受け付けており、認定は申請後、3カ月以内におこなわれるとしている。
2009年1月20日 フジサンケイビジネスアイ