2008年09月29日
山ぶどうの栽培

飛騨の山中で生まれた祖母に小さい頃から連れて行かれたので、
春の山菜、秋の「こけ(キノコ)」などは、難しいものでなければ一通り採る事が出来ます。
今の時期は、東京から帰って「もたせ」や「たいこのばち」を採りに行きたくなって
ウズウズすることも(笑
秋の山の味覚の代表は「こけ」ですが、もう木々の葉も落ち始める10月になると山では時々、
美しく赤・黄色に色づいた大きな葉っぱとともに、紫色のヤマブドウの実を見かける事があります。
私も2,3度ほど、この実を食べたことが有りますが、同じ場所でも年によっては全く出来ないとか
出来ても食べられないとか不安定なもので、次の年はまた収穫できるようなものではないため、
なかなか良い実にはめぐり合えません。
また、深山の場合は、これは熊の大好物なのでバッタリ出くわさないように・・・
という注意を皆必ずされていますので、奥の方へはビビッて入れない事も多くあります。
15年ほど前、親戚の人が簡単な瓶詰めのジュースをくれた事があります。その時、確か知り合いが
栽培をしてて分けてもらったとか聞いた記憶があるのですが、もしかしてココの産のものだったかも・・・
その山ブドウのジュースは、一般のぶどうジュースより少し「山の味」がしたと記憶しています。
でもおいしいんだ、これが。
それにしても、写真のヤマブドウ!栽培種並みの大きさと実の多さですね
ここまで出来るものなのかぁ~
飛騨地域の特産品「山ぶどうワイン 飛騨」の原料となるヤマブドウの収穫が27日、高山市内の農家で始まった。
ヤマブドウは、11人の農家でつくる「飛騨山ぶどう研究会」が栽培。20年前に農家や県中山間農業研究所、JAひだなどが連携し、飛騨地域に自生するヤマブドウから優良種を選んで栽培が始まった。今年は、会員それぞれのブドウ畑から計6トンほどの収穫を見込んでいる。
同市山口町の桝田稔さん(79)の畑では、この日朝から収穫作業が行われ、桝田さんらがたわわに実ったヤマブドウを丁寧にもいでいた。桝田さんは「今年も生育は順調。消毒など薬を使う回数をできるだけ減らして育てている。ヤマブドウ本来の自然な甘酸っぱさを楽しんでほしい」と話していた。
岐阜新聞Web 2008年9月28日
2008年09月22日
下呂のトイレでうどん

うを、初めて同じ日に2エントリ書きます。それも、この記事が衝撃的だったので・・・
飛騨の人が東京へ出ると、大抵一度はこの話につき合わされます
それが「下呂」の話。
飛騨では「ゲボ」または「ゲーゲー」ですが、関東(標準語)では「ゲロ」のため
「下呂」の名前の付く食べ物やお土産は、関東人にとっては一瞬「引く」ものになります。
当の下呂の人も、それを分かった上で半ば確信犯?で出してるお土産とかありますよね。
「下呂の香り」「下呂自慢」「下呂牛乳(ホントは美味しいよ!)」などなど・・・
さて今回の記事。
新築のトイレでうどん 地元の風習で完成祝う、JR下呂駅前
新設されたトイレの中でうどんを食べる関係者ら=下呂市幸田のJR下呂駅前で
下呂市幸田のJR高山線下呂駅前に公衆トイレが新設され、21日に記念式典があった。観光関係者らが地元の風習にちなんで、トイレの中でうどんを食べて完成を祝った。
昔はトイレが離れにある家が多く、冬は脳卒中などを起こす人も少なくなかった。このため、新築の際にうどんをすすって温まり、健康を願う珍しい風習が市内に残っている。
式典ではテープカットに続き、野村誠市長や伊東祐下呂温泉観光協会長らが中に入り、地元の米・龍(りゅう)の瞳(ひとみ)で作ったうどんを味わった。
トイレは観光案内所の横に設けられ、総工費は1218万円。これまでは改札を通らずに下呂駅構内のトイレを利用できたが、JR東海が無賃乗車の防止などを理由に方針を転換。同市が6月に工事を始めていた。
2008年9月22日 中日新聞
ええぇ?? 私も飛騨の風俗・民俗を多少は勉強したと思いますが
このような習慣があることは、ついぞ聞いた事がありませんでした。
確か「風呂」を作る時は、うどん食べるという話聞きましたが・・・
(同様の習慣が、うどんの本場・讃岐地方にあります)
どなたか「俺それ知ってる」とか「ウチでやったことある」という方いらっしゃったら、
ぜひ!
その地区名を明記の上、コメントお待ちしています!!
2008年09月22日
金蔵獅子

金蔵獅子(きんぞうじし)は、飛騨の各地で春または秋に行われる奉納獅子舞芸です。
最も有名なのは、旧国府町(高山市国府町)で行われるもので、県の無形文化財に指定されています。
秋のほうは、毎年9月第3日曜日に上広瀬の加茂神社・諏訪神社境内で行われます。
ストーリーは、各地区によって多少異なりますが、おおよそ次のようなもの。
1)山から降りてきた獅子が、田畑を荒らしたり人に悪さをする。
#飛騨の場合は猪(北飛騨にはいない)か猿・熊ですよね。それを獅子に託したのでしょう。
2)勇敢な若者「金蔵」が獅子を退治しようとするが、一旦は返り討ちに会い、やられる
3)金蔵に好意を持つ娘が何かをすると、それで獅子の弱点が分かる
4)それを期に金蔵は勢いを盛り返し、ついには獅子を懲らしめてやっつける。
地区によっては、女性の出てこないものもあり、その場合は3)はありません。
このストーリーが、かなりコミカルに描かれます。
春の5月にも行われます。もしどこかで出会ったら、このストーリーを思い出した上で
見て頂くと、一層面白くご覧いただけますよ。歌舞伎や能なども、ストーリーを知ってて見るのと
そうでないのでは、理解度が大違いですよね。
迫力の「金蔵獅子」奉納 高山の加茂神社など
例祭で奉納される県無形民俗文化財の金蔵獅子=高山市国府町で
高山市国府町上広瀬の加茂神社と諏訪神社で21日、例祭が営まれ、江戸時代から続く県無形民俗文化財の「金蔵獅子」の奉納があった。
金蔵獅子は、田畑を荒らし回るどう猛な獅子を金蔵がおかめという名の乙女とともに退治する物語。五穀豊穣(ほうじょう)と家内円満を願う。
氏子でつくる「神道振興会」が奉納。太鼓やすりがねの演奏に合わせて、てんぐの面をかぶった金蔵が剣に見立てた短棒を振り回し、獅子に飛び乗って打ち取る迫力あふれる演技に、観衆から拍手が沸いていた。
2008年9月22日 中日新聞
2008年09月14日
飛騨百山

ふるさとの山に向ひて 言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
石川啄木 「一握の砂」より抜粋
飛騨に育ち、東京に出てきた自分にとっては、
この詩は物凄く共感できます。
遥か関東の山の頂きから、北アルプスの峰が
ちらと見えた時・・・
「あの向こうは、飛騨の国なのだ」と
想わずにはいられません。
お正月、まだ新宿からの路線バスがなかった頃の話。
名古屋の駅が近づくと、天気の良い年末には
右側に白い山が見える事があります。
それは雪を頂いた御嶽山。木曽川の鉄橋を渡る頃、
それは斜め前に見えていました。
今、高速バスに乗ると、塩尻からの下り、すこしだけ穂高岳や乗鞍岳が見えます。
まだバスの旅はここからが本番なのですが、何かほっとした気持ちが広がる一瞬です。
そして平湯バスターミナルで休憩する時、天気が良ければ必ず北に目をやります。
美しい笠ヶ岳が見えると、「ああ、ここは飛騨なのだな」という気持ちになります。
その後、もう十数年前ですか、「飛騨の山々」という本を入手しました。
この本が、それまでアルプス以外は山ではないと思っていた考えを変えてくれた本です。
神岡の大洞山と二十五山。古川の安峰山。高山の松倉山や源氏ヶ岳。久々野の日ノ観ヶ岳や高屹山
萩原の仏ヶ尾山、下呂の湯ヶ峰。今まで意識しなかった、実はいつも見ている飛騨の山たちが
急に身近に感じられるようになりました。
その他にも、あの山、この山・・・飛騨の至る所にある、山たち。彼女達(山は欧米では女性名詞)が
急に目に飛び込むようになって来ました。
爾来、飛騨へ帰る途中、帰ってきてから、周りの山々を見るのが楽しみになりました。
「ここにして飛騨こそ真の山の国という感が深かった。」
とは、「日本百名山」で深田久弥が乗鞍岳に登頂して、
飛騨の十重二十重の山並みを見たときの感想です。
飛騨山岳会:創立100周年記念 「ふるさとの山 飛騨百山」を出版 /岐阜
◇山の魅力と感動を
社会人の山岳会として国内で最も長い歴史を持つ飛騨山岳会(木下喜代男会長、会員98人)が今年、創立100周年を迎えたのを記念し、「ふるさとの山 飛騨百山」(A4判、194ページ)を出版した。ガイドブックにはない山の魅力と感動を3年の歳月をかけて編集した岳人たちの熱いメッセージが伝わってくる。
面積の92%が山岳地帯という飛騨地方には約380の山々がある。会は山々を▽標高2500メートル以上の槍ケ岳や穂高連峰などの「飛騨山脈(北アルプス)」▽白山や別山などの「両白山地」▽御嶽山や白草山などの「御嶽と南飛騨」--など5ブロックに分類。会員24人がそれぞれ、思い入れが深い山を選び、3000メートル級の名山から日常生活の場にしている低山まで100山を分担して執筆した。
「我が心の、人生の山」のサブタイトルで北ノ俣岳(標高2661・2メートル)を紹介した保谷昇さん(58)は、18歳で初めて登った感動がいまも鮮明に心に残っているといい、「あの時、北ノ俣に登っていなかったらいまの私の山(行)はない」などとつづっている。
また、高山市民憩いの場となっている城山や、下呂市の御前ケ岳(標高663・7メートル)などの低山を紹介。高山植物をはじめ、厳冬の笠ケ岳、飛騨側からの穂高岳などと題した写真を、山岳写真家として知られる小池潜さんらが提供している。版画作家、松見ひろ子さんも挿画で彩りを添えた。
「ふるさとの山 飛騨百山」は1575円で、2000部を製作した。高山市内の書店で販売しているほか、飛騨山岳会のホームページでもネット販売している。
2008年9月13日 毎日.jp地方版





